6名の団員と2名のリーダー、過去の経験者のサポーターで、2021年のオンラインでの交流や2022年ドイツ・カニジウスを受入を目指します。
第1回目の研修は、開講式とグローバルで活躍するために必要なことを考えるワークショップでした。
開講式
事業を所管する国際交流事業部の部会長や部会員から、この研修で期待することや財団の歴史などお話頂きました。
2020年からの新型コロナウイルス感染症のおかげで? 海外との交流はもちろん、日本国内でもWeb会議やオンライン配信の技術とスキルが進んだことで、2021年は、Web会議システムを活用し、部会長もご自宅からオンラインでの参加です。
カニジウスとの交流もオンライン!!
リーダーからはこんな話をしてもらいました。
・自己内省の必要性とコンフォートゾーンを飛び出すこと、メモを取ること
・財団の活動は、やりたい事は大体できるけど、言わなきゃ始まらないから積極的に動こう!
国際交流を考える
「国際交流」や「受入」「グローバル人材を育成するプログラム」と言われても、何が何だか分からない。そんな第1回目の研修で、これから1年半の土台となるような講話とワークショップを実施しました。
派遣経験者からの講話
財団の国際交流事業で、英国ボーンマス、ドイツ交換交流、台湾交換交流に参加し各国で交流をし、日本の受入でも交流をし、財団以外でも派遣・受入を経験しているおっくん先輩に「なぜ国際交流をするのか」の話をしてもらいました。
話の概要
- 国際交流は、人の考えは三者三様で、その人のことをよく知ると楽しめる。人生は人との繋がりでできている。
- 日本だけではたどりつけない幅の広さ。文化・価値観、考え方の相違から世界に視野を広げることができる。
- 国際交流で外のことを知ることで、日本の事をさらに知ることができる。
- 受入は、海外から人が来てくれるので、国内にいながら、いろんな国の人と交流が出来る。
さすが、おっくん先輩。次のワークショップにつながるように、「目的・目標をもって参加してほしい」というメッセージを繋げてくれました。
ワークショップ×グローバル人材
2020年に開催された日本環境教育フォーラムの教員免許更新講習研修で、学習院大学 栗原 清先生から教えて頂いたダイヤモンドビンゴ、ランキングビンゴの方法を参考に、国際交流で必要と想像される、グローバルで活躍できる人が備えていそうな要素から上位3つを選び、根拠を示して順位をつけることをしました。
直前まで9つをダイヤモンド上に優劣をつけてもらうと思い準備をしていましたが、全体の時間が盛りだくさんだったので、大幅にカット!7つから選んでもらう形式にしました。
①コミュ力 :外国人と意思疎通ができるコミュニケーション能力 (身振り・手振り)
②英語力 :相手の話していることが分かり自分の話したいことが伝えられる英語力
③相手国理解 :相手の国・世界の歴史・文化・政治・経済などについての幅広い教養と深い専門性
④日本理解 :日本の歴史・文化・政治・経済などについての幅広い教養と深い専門性
⑤主体性 :自分のやりたいことを実現するための主体性・積極性
⑥課題解決力 :やりたいことを実現するための課題発見・解決能力・チャレンジ精神
⑦チーム力 :集団をまとめるリーダーシップや他者との共同するチームワーク、交渉力
5分間で優先順位を考えました。
団員2名、派遣OBのBRANCH2名の4人組に分かれたとに、まずは、それぞれの考えをシェアをし、グループとしての結論を出しました。
先輩たちの意見を聞いた後は、団員たち同士で自分たちの考えをまとめます。
「順位を決めること」ではなく「なぜ」その順位なのかを考えることが重要!
団員チーム、先輩チームで、まとめた結果をプレゼンしました。
プレゼン結果
左が団員、右が先輩BRANCHの結果です。もちろん正解があるわけではなく、考えるプロセス・チームメンバーとの対話に意味があるのですが、コミュニケーションや主体性のような日認知能力・ポータブルスキルだけでなく、日本や相手国についての知識的な理解の必要性にも視点があり似ているようで、異なる面白い結果です。
今日の学び
グローバルに活躍する人材について考える過程で、まず前提として誰目線での目的・目標なのかの考え方が人によって異なっていたのが驚きでした。
一つのテーマなのに持っている考えが人によって全く違うことに驚きました。
同じ言葉を使っていても細部に込めた意図が微妙に違っていたり、逆に使う言葉がちがっていても込めたい意思の大部分は同じだったりしたところが面白かったです。
研修前に感じていた英語力に関する不安がかなり軽減された。もちろん英語を学ぶことは本当に大切なことだが、それ以上にコミュニケーション力や課題解決力などスキルを高めるために今後何をすべきかということも考えていきたい。
相手国理解より日本理解の方が重要だと思っていたが、発表で他人の意見を聞いたり、ドイツでの手の挙げ方が日本違う との話を聞いて、相手国の最低限のマナーやルールを学び相手に失礼のないようにする必要があると思った。
話を進めていく内にグローバルな人材というのは自分が最初に思っていた「外国で活躍できる人」という意味だけではなく「広い視野を持ち、理解力がある人」という意味があるんだなと気づきました。
今まで固定観念が強く、あまり普段考えていることや意見を言う機会がなかったが、今回の研修で他人の考えを知ることの大切さがよく分かった。
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